2013年11月26日火曜日

ユーチューバー

ユーチューブ動画投函マニア、つまり、俺のことを勝手に、こう名付けた。
ここ近々で、アホのように九本もアップした。で、デジカメのラインインの調子が悪くなり、購入店へ。フランスのことだから、「いったいいつになったら修理が終了するのか」じぇんじぇん分からないのである。まあ、年内は無理だろうねぇー。冬のバカンスだ、クリスマスだで、仕事どころではないはず。うなもん、後回しである。この徹底振りに感動さえ覚える。もし、再就職する時は、絶対に日系企業には行かないことにしている。または、小さな会社。社長と会計のおばさんだけとか。

むむむ、シンセサイザーで、世界ヒットを目視して作った曲が三曲あるのにアップできない。
出世が遅れる。今年のビルボードチャートには間に合わない。嘘。曲、三曲は本当。

あっ、うなことはどうでもいいのであるが、財津暁平の舞踏公演を見に行ってきた。
十五年前に、随分と共演させてもらった二十歳の兄貴も、三十半ばの売れっ子舞踏家になった。
素晴らしい。どんどん、俺のような三重苦(無名、フリー、ジャズ)芸能人を踏み台にして、パリに蠢くアーティストたちがメジャーに成って行って欲しい。こちとら、先がないから、ゴーイングマイウェイと嘯くのではなくて、選択肢がねぇーのって!

会場。ベース。朗読担当。演奏が始まる。会場暗いまま。ギョウヘイの姿はない。
薄明かりの灯った正方形の中庭。ガラス越しに、全裸の上にチャップリンみたいな背広と黒ズボン。頭、顔つるつるの白塗り。寒波の中で裸足。引き攣り笑いをしながらぐねぐねと動いている男、ギョウヘイだ。巨大なガラス扉越しだから、恐怖映画みたい。俺は、たまたま、そのガラスが正面から一番良く見える席にいた。ヨラムオーケストラの時も、最前列のヨラムの真正面だったから、なんかテレパシーかしらね。ベースの音が聞こえないはずなのに、なぜか、ベースの演奏と体の動きが呼応している。神業である。あとで聞いたら、ほんの少しだけ聞こえていたと言っていたけど。ベースのフレッド。パリ音大の先生だけあって流石である。ウッドベース一本で、もう、ほとんどギョウヘイ映画の音楽を一時間半演奏した。もちろん、即興で。朗読のアルフレッド、フラワーポット、花鉢というへんてこな名前のロックグループのボーカル。グループ? 実は、メンバーひとり。高校の数学の先生。彼が、モンテスキューの短編小説を懐中電灯でページを照らしながら読んだ。無表情で。三十分ぐらいしたら、ギョウヘイがガラス扉から会場内へぐねぐねと入ってきた。中央に寝そべりぐねぐね。上半身裸。少しずつ朗読者の股間の方へ。アルフレッドの股間に頭を突っ込み、いつの間にか全裸。立ち上がる。全裸のままぐねぐね。懐中電灯で自分の顔を下から照らしながらぐねぐね。朗読、演奏が止む。ギョウヘイだけ、懐中電灯二本で自分の顔を下から照らしながら、全裸で直立。オーシャンゼリゼを歌う。

と、文章にするとキチガイである。
もう、見事の一言。
しっかし、ギョウヘイの体の凄いこと。
俺みたいに痩せてはいる。
で、俺は、単に痩せていて、よぼよぼ体である。
ギョウヘイの体は、骨と皮の間が「筋肉のみ」。生きた人体標本。
そりゃー、何十分も床の上で、「く」の字で踊るんだから、並みの筋肉では無理だ。
仕事とは言え、この筋力。やっぱ、プロは半端じぇねぇーなってしみじみ思ったよ。
俺が、あやつに対抗できるのは、肘から指先までの部分のみ。自慢じゃねぇーけど。



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