ご存知の方も多いと思うのですが、こちらフランス国の有給休暇は、年間五週間。その代わりというのか、日本国でいうボーナスというものはない。企業によっては、強制ではないけれど、一ヶ月分の給料を、バカンス手当てみたいな意味合いで出すところもある。あっ、週の労働時間は三十五時間。っても、カードルと呼ばれる管理職は、該当しない。私も長きに渡り、このカードル、課長という分不相応なものをやっていたのである。ちょっと、信じられないけど.....。で、夏、休んでいてもメールだ電話だで、脳がオフになることは絶対にない。あんまメール多い時は、うもぉーーー、会社行っちまった方が、早いじゃんよぉーーー、在宅勤務なのか休みなのかわかりゃせんって! コンサート開始の五分前に、お客さんへお詫びの電話なんちゅうのを楽屋で掛けていたこともある。よぉーーー持ったよ、本当に。そんな私を、ミュージッシャン仲間がべズリー目で見ていた。「イサオ、お前、よく気狂わないよなぁー」なんて。実は、すでに狂っていたのかも.....。
先日、テレビのニュースで不況の煽りで、フランス人の十人に四人は、休暇中、どこにも出掛けないそうです。まあ、ゴロゴロして、テレビ見て、庭の手入れと、後は、家の修繕と、こんな感じの人が増えているみたいです。それとお金のなるべく掛からない近場のピクニックなんかで過ごしていると推定。昔は、一ヶ月、ばこぉーーーんとバカンスだったけど、夏、三週間。春とクリスマスの辺りに一週間ずつ。それと、木曜日なんかが祭日の時は、ポン。橋渡しの意味です。金曜日を休んでしまう。と、こんな感じに、少しだけグローバリゼーションした。ホランド大統領も、このグローバリゼーションの煽りで、夏休み一週間「しか」取らないとテレビでやっていた。でも、フランス人は、「さすがぁー」とか「偉いっ」なんて、絶対に、皆、思ってないはず。「このような伝統を守らんとはけしからん」なんて思っているはずだ。
でも、先週末の国民大移動。これに、ベルギー人とオランダ人とドイツ、イギリス組みが混ざるから、通称太陽の高速道路、高速A6の渋滞振りは凄まじい。パリからマルセイユまでだから、南へ南へと混雑が酷くなる。慣れないキャンピングカーを自家用車の後ろに連結して、自家用車ごとひっくり返る人なんかも多い。パリからニースまで、二十四時間掛かりましただの、ベルギーの連中は、二日掛かりました、なんてテレビでやっていた。ホテルだ民宿だのの予約の兼ね合いもあるんだろうけど、とりわけ、週単位の貸し別荘が土曜日から土曜日だから、どうしても、せぇーーーのぉーと出発日が皆重なる。へろへろぼろぼろになりながら、夏休み。
なんか、このお休みに賭ける熱情は凄いと、私は横目で見ている。
私の住む町も、なんだか閑散としていて、近所のプールに行ったらガラガラだった。
移動しないでバカンスしているのである。
屋内に子供用と大人用のプールがふたつで、屋外に、もうひとつ二十五メートルプール。
この屋外のプールで泳いでいたのは、わたくし一人。入場料三百円。
ここで一句。
溺れても 一人
なんだなんだぁーーー?
尾崎 放哉のようですね。
返信削除哀愁の極み。
shinoさんへ
返信削除コメント、ありがとうございます。
尾崎放哉の単純なもじりのつもりで書いたのですが、
なんか、物凄く意味深なフレーズになりました。
なんだか、人生そのもの?
shinoさんの、素敵なブログ、毎回、楽しみにして居ります。
深謝。