ブログというより、エッセイの方が、私には、なんとなくピンと来ます。
ブログ全体のタイトル、「裕イサオ 筆トーク」。これは、突然、思い付きました。
諸々の選択肢が浮かびましたが、たとえば、単純に、「裕イサオ フランス日記」とか。大体、私にとってはフランスは、ほとんど母国に近いので、それをタイトルにするのは、読まれる方へ失礼。スーパーとか、いくらで買ったなんていう日常しかないので。それはそれで、フランスの日常という意味では面白いかも知れませんが、タイトルに冠するほどの話ではない。永井荷風とか金子光春ではない。「筆トーク」、これは、気に入りました。文章でぺちゃぺちゃ。フランス語のチャチェという感じで、とてもいい感じ(ローラの口調で)。なんでも音化するので、私の場合は。音に、なんだか、やはり、敏感です。
で、この動画(添付はしませんが)。「東京ディスコ」。私が東京に住んでいたのは、記憶を辿ると1978から1981の一月まで。下落合の風呂なしのアパートで、ロラン バルトとか、ガストン バシュラールとか、レイモン ルッセルなんていうのを読みながら、アルバート アイラーを聴く。当時は、結構、私のような暗い若者が、沢山居りました。たぶん、今でも、読んでいる本と聴いている曲は違っても、絶対に同じような連中が沢山いるはず。暗い若者。全然、悪くないし、大体、若者が明るい方が変だと、今でも思っています。
ジョン コルトレーン。後、ジャズの渋い方々を浴びるように聴きました。
後で気が付いたのですが、阿部薫が、まだ、生きていた。阿部さんのことを知るのは、ずっと、後でした。残念。でも、二十歳の私が、聴きに行ったかどうかは疑問。阿部薫は、世界のジャズの歴史。即興音楽。現代音楽も含めて、たぶん、もっとも重要な音楽家だと思っています。諸々の要素が複合し過ぎていて、本人が壊滅した。こういう天才が、時々、現れる。日本は、あまり天才が育たない国(と、私自身は考えています)。彗星というやつでしょう。
下落合から高田の馬場の高校の親友のアパートへ通いました(お風呂に入りに)。婦人用の自転車で。なんかいい感じです。ジャズしている。で、その親友と、暗い若者なのに、ディスコが好きで、ちゃかちゃか通いました。渋谷だったと思う。アース ウインド アンド ファイヤーの宇宙のファンタジーが「新曲として」掛かっていた。
下落合の暗い若者が、目黒通りの古レコード屋で見付けた、ハービー ハンコック「プリズナー」。ジャズフュージョンの先駆け。すべて、アコースティック。深夜のニューヨークのイメージを、下落合のアパートで、ひとり、思って居りました。暗い若者へ、ちょっと、おしゃれな世界を垣間見せてくれました。いい感じ(ローラの音域で)。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
突然、追記しますが、阿部薫。インサイダーには超有名ですが、知らない人の方が多いと思います。聴くのに相当体力が要りますが、一度、是非、聴いてみて下さい。随分前に高名な日本のジャズ評論家がパリにいらした時、パリの小さなジャズクラブで、日本のフリージャズの歴史という貴重な講演をしてくれました。有名無名のミュージッシャンが多数集まりました。その中で阿部さんのサックスが講演の真ん中辺りで掛かりましたが、その時の会場のざわめきを良く覚えています。フランス人のミュージッシャン仲間から、「阿部? だれ? この音?」。日本にこんなすげーのいるんだぁと。皆、圧倒された。世界最高峰のジャズサックス奏者のひとりであることは間違いありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿